家庭菜園を行っていくと多くの野菜を栽培したくなるものです。しかし、ご自宅で使えるスペースは限られていますよね。そこで効率よくスペースを利用し、栽培を行うために年間スケジュールをしっかり計画するようにしましょう。簡単なスケジュール表で良いので作成して、紙にまとめて書いておくと便利です。
具体的に記入するのは「タネ蒔き」「苗植え」「収穫」の3つを書き出します。そしてどこのスペースを使うのかも決めておきます。連作障害にならないように、野菜同士の相性も考慮しながら決めましょう。表の右端には、メモ出来るスペースを作っておき栽培のポイント(水やり・病害虫・土壌について等)を記入しておきます。
年間スケジュールを立てる上で役にたつのが、栽培日記です。毎日ほんの少しで構わないので、栽培記録を取っておくようにします。そういった記録を残してあれば、「苗植えはもっと早い方が良いだろう」とか「去年はナメクジの被害がひどかったから、今年は何か対策を実施しなくちゃいけないな」といった具合に栽培計画の詳細をシミュレーションする事ができるのです。最初は面倒臭く感じるかもしれませんが、今後の家庭農園にとって必ずプラスになりますので行うようにしてください。ブログなどを作って記録するのも、長続きさせるには効果的ですよ。
栽培計画のシミュレーション 年間スケジュールをたてる
土壌改良剤で土作り
美味しい野菜ができるかどうかは「土づくり」で全てが決まる。そう言っても大げさではないと思います。それぐらい「土づくり」は重要な作業ですし、一番最初にすべき事でもあります。
ほとんどの野菜が好む土の性質は、弱酸性から中性となります。しかし残念ながら、日本の土壌は降雨量が多いため、ほとんどが酸性になってしまっています。これは雨により土壌に含まれている、カルシウムやマグネシウムが流されてしまうためです。
そこで最適な土壌にするために使用するのが「土壌改良剤」です。ホームセンターに行くと様々な種類の土壌改良剤が売られていますので、いろいろチェックしてみると良いでしょう。土壌の性質が変わり、安定するまで2~3週間かかるのが普通ですので、植え付け予定日から逆算して、計画的に土づくりをするようにしましょう。
さて、土づくりは性質を変えるだけが全てではありません。小石や雑草の除去も行うようにします。雑草の多い畑では野菜の根の伸びを妨害し、育ちが悪くなってしまいます。土づくりは非常に大きな効果をもたらします。行った場合とそうでない場合では、驚くくらい野菜の育ちが変わってきます。最初は肉体労働ですので「めんどくさい」とか、「大変だな」と思うかもしれません。しかし、必ずその後の栽培が楽になりますので、徹底的に土づくりは実行するようにしましょう。
正しい水やりの方法
野菜のご飯となるのは、もちろん「水」です。水やりを行わなければ野菜は枯れてしまいます。野菜を元気に育てるには、正しい水やりが必要不可欠です。
まず水のかけ方ですが、水を勢いよくザバーっとかけるのは絶対にダメです。土壌が流れて根が見えてしまう可能性があるからです(特にプランター栽培の場合)。それに発芽前の場合ですと、種が流れてしまう危険性も高いですので、必ずジョウロで根元を中心に撒くようにしてください。
水やりを行うタイミングですが、「土の表面が乾いたら水を撒く」ようにしてください。時間帯は朝10時前までにあげるのが理想的です。日中は水をあげない様に注意して下さい。鉢の中が高温なので水分が蒸発し、野菜の根が焼けて枯れる原因となります。
水やりは、けっして1日1回ではありませんし、夕方に必ず撒くわけでもありませんので・・・間違えている方が意外と多いのでご注意を。
水やりの量は、鉢の底から水が出るくらい、たっぷりあげて下さい。室内で栽培している場合は、受け皿があると思いますので溜まった水は必ず捨てるようにして下さい、根が腐る原因となるので注意が必要です。
水やりは、野菜の成長の源となるものですから、しっかりマスターしたいですね。
少し難しいピーマンの栽培、育て方
ピーマンは食べると苦味があるため、好き嫌いがハッキリと分かれる野菜です。しかし、和洋中華のどんな料理にも使いやすく、ビタミンA・C、カロテンなどの健康に良い栄養素を多く含んでいます。自分で栄養満点の野菜を作りたい方には最高の野菜です。ただし、ピーマンを家庭菜園で栽培するには、ちょっとした注意が必要です。
ピーマンはナス科で、緑ピーマンは未熟果、カラーピーマンは完熟果となります。日当たりのいい場所を好み、適温は25~30度と比較高温です。同じナス科(トマトなど)の連作は、2~3年避けるようにしてください。
ピーマン栽培が上手くいくか否かは、植えるタイミングにあります。ピーマンは暑さに強い反面、寒さに非常に弱いのです。したがって、植付け時期は4月中旬~5月となります。3月はまだ寒いので、植える事は避けるようにしてください。ピーマンは成長が著しいので、早ければ5月には収穫できてしまう場合もあります。
もうひとつのポイントは、絶対に乾燥させないという事です。ピーマンの根は細いため、乾燥と肥料切れに非常に弱いです。とくに、梅雨明け後の一気に暑くなる時期は要注意です。ピーマンは手間がかかる中級者向けの野菜ですが、やりがいもある面白い野菜です。ぜひ、毎日世話をしっかり行い美味しいピーマンを作りましょう。
野菜にやさしい手作り農薬を作ろう
市販で売っている農薬には、当然のことながら化学物質が含まれています。それが原因で嫌がる方は年々増加しているように感じますし、せっかくの家庭菜園ですので無農薬野菜を作りたいところです。そこで、自分で化学物質を含まない農薬を作る方もいらっしゃるようです。今回は簡単にできる、手作り農薬について説明しようと思います。
そもそも、害虫を駆除出来れば農薬としての効果があるという事ですから、難しく考える必要はありません。基本的には台所にある物で、簡単に農薬は作れます。
作り方は、しょうが(3個)にんにく(3個)とうがらし(10本)をすりつぶします。そこに、酢(500cc)と牛乳(500cc)を混ぜるて30分間煮るようにしてください。冷蔵庫で冷やしたら完成です。簡単にできますが、害虫の嫌がる成分が使用した食品に含まれているため、農薬として充分機能します。野菜に散布する時は噴霧器を使って、まんべんなく撒くようにしてください。レシピは今回挙げた物にこだわる必要はなくて、植物フェノールや有機酸(クエン酸、リンゴ酸、酢酸など)が含まれていれば何でもかまいません。
ちなみに、衣服に付くと臭いが落ちづらいので作成する際は注意して下さい。手作り農薬があれば、家庭菜園の害虫予防はバッチリです。
室内栽培のメリット・デメリット
室内で家庭菜園をするメリット・デメリットはどのような事があるのか、それぞれ挙げてみました。悩んでいる方や興味がある方は、参考にしてみてくださいね。
メリット
雨の影響を受けなくて済む。雨が多く降ると土壌の栄養分が流れ出し、野菜の美味しさが下がりやすいです。また最近は、ゲリラ豪雨のような異常に多い降水量が短期間に集中して降る事もありますので、野菜を痛めてしまうケースも頻繁にあるのが実情です。室内ならば雨とは無縁ですので安心して栽培ができます。また、越冬に利用しやすい事もメリットの1つです。レタスやパセリなどを越冬させたい場合に、室内ならば温度がそれほど下がらないので安全です。デメリット
風の通りが悪い場合は、うどん粉などの病気を発生させやすいです。また、日当たりが悪くなってしまい、野菜に悪影響を与えてしまう恐れがあります。室内なので害虫は大丈夫だろうと思いがちですが、未熟な肥料などが混ざっていれば虫も沸きますので注意が必要です。当然のことながら、受け皿の水は溜まらないように、毎回捨てるようにしてください。室内での栽培は、手入れさえしていればメリットは大きそうです。家庭菜園の場所がどうしても確保できない時は、検討してみると良いかもしれませんね。
害虫の予防、駆除方法 アブラムシ、コナガの幼虫、ヨトウムシなど
野菜栽培に悪影響を与える害虫の対策は万全でしょうか?家庭菜園を始めたばかりの方に多いのですが、毎日の水やり等で満足してしまい害虫対策を疎かにしがちですので注意が必要です。害虫の種類はとても多いですし、対策もそれぞれ異なりますので対策タイプ別に代表的な物を紹介していきたいと思います。
比較的対処が簡単な害虫が、「アブラムシ」と「コナガの幼虫」です。ともに5月~10月と夏場に生息し、ウイルス病などを媒介します。早めに対処する事が出来れば、水をかけるだけで洗い流す事ができるので、大きな損害を与える事は少ないです。
「アオムシ」「キアゲハ」「コガネムシ」などの害虫は水で対処するのは不可能ですので、見つけ次第捕獲して殺すようにします。
「ヨトウムシ」は少し厄介で、なんと夜行性です。日中は株元に潜んでいますが、夜になると葉を食べ始めます。しかももの凄い大食いのため、被害が酷くなる傾向にあります。見つけ次第捕殺するようにしましょう。
家庭菜園と一言でいっても、ベランダ菜園を行っている場合には、害虫自体がいないので悩まされるケースは少ないと思います。しかし、庭に畑を耕している場合は大変です。「せっかくの家庭菜園だから無農薬でやりたい」、そういう気持ちは分かりますが、被害がひどい場合には定期的に薬剤を散布することをおススメします。散布した場合でも、毎日の害虫チェックは行うようにして、理想の家庭菜園を目指しましょう。
便利な家庭菜園グッズ
家庭菜園をずっと続ける事はとても労力のいる事です。そこで、作業をより効率化するために必要な、揃えて置くと便利な家庭菜園グッズを紹介したいと思います。
旅行や急な用事などで、家をしばらく空けるケースがあると思います。そこで気になってしまうのが、野菜の水やりです。乾燥は野菜にとって大敵ですから、夏場はとくに心配ですよね。そんな時、水分センサー付きの水やり機が便利です。少し値段が高い物が多いのですが、土の湿度を計測して水を撒く仕組みのため、適切な水やりを自動で行う事が出来ます。水やり用のホースにもこだわりたい所です。ねじれにくい、折れないホースも多く発売されています。家庭菜園のスペースが広い方は、使いやすいホースを選んだほうが効率が上がります。
あと野菜の事ばかりではなく、農作業をする自分自身の健康にも気を使いたいですね。とくに紫外線対策は必須です。UVカットの帽子やサンバイザーは必ず着用した方が良いでしょう。夏場は水分補給をして、熱中症対策も忘れずに行うようにしましょう。
害虫対策でも便利な木があります、「ニーム」と呼ばれる観葉植物を置いておくと害虫が寄り付かなくなります。スペースに余裕がある方は、ニームを試してみると良いかもしれません。
毎月、たくさんの新商品が発売されていますので、ホームセンターに行って確かめて見ると楽しいですよ。
肥料と土作り 野菜が順調に育つための16の要素
野菜をすくすく育てるのに役立つものが肥料です。もちろん無くても育てる事は出来るのですが、ほとんど全員の方が使用しているのではないでしょうか。
野菜が順調に育つためには16種類の要素が必要です。その中でも肥料に含まれる成分として代表的なものが、チッソ・リン酸・カリの3要素と呼ばれている3つです。これらは野菜を大きく育てるとともに、病害虫に対する抵抗力も強化してくれる働きがあるのです。
では具体的に肥料の説明に入ります。まず、どれくらいの肥料を土づくりに使用すればいいのでしょうか。当然のことながら野菜の種類によって使用量は違ってきますので、肥料袋に書いてある使用方法の説明をよく読んでから使用するようにします(慣れてくれば経験的に分かるようにもなりますが)。
ここで肥料を使う上で、全ての野菜に共通する注意点を述べておきます。ホウ素とマンガンの欠乏には注意をするようにして下さい。マンガンは光合成を行うための大事な成分となりますし、ホウ素は根っこの成長に必要不可欠な成分だからです。注意点をもう1つ挙げておくと、肥料にはいくつか種類があります。中には混ぜる事が出来ない組み合わせもありますので「肥料の配合可否表」を必ず見て、確認をしてから肥料を使用するようにしてください。
家庭菜園を始めるのに適した場所
「無農薬で美味しい野菜を食べたい」そう思う人は年々増加しているようです。そこで今ブームになっているのが家庭菜園なんです。ご自宅に庭があれば、部分的に耕して畑にしても良いですし、ベランダでプランター栽培をしても十分に楽しむ事が出来ます。家庭農園を長く楽しむためには、すこしのポイントを押さえておく必要があります。それだけで、栽培が比較的楽になりますのでしっかり覚えておきましょう。
まずはじめに、家庭菜園を始める場所を選ばなければなりません。風通しが良くて日当たりが良い所が理想です。プランター栽培の場合は移動させる事が容易にできますので、時間ごとに日当たりの良い場所に変更するといいかもしれません(ただし、かなり手間がかかります)。もうひとつは、水はけがよい場所であるというのも重要です。
ご自宅の間取りによっては、なかなか場所を確保できない場合もあると思います。そんな時に活躍するのが家庭菜園栽培キットです。最近はブームという事もあり、多くの種類が発売されています。どれも省スペースでの栽培をターゲットに作られていますので利用すると便利です。
誰でも気軽に始める事が出来るのが家庭菜園の魅力の1つです、とにかくやってみる事が肝心です。

